外壁塗装の下塗りに使われる種類と性能
2024/11/24
外壁塗装を考える際、意外と見落とされがちな「下塗り」。しかし、下塗りは外壁塗装全体の寿命や仕上がりを大きく左右する重要な工程です。この記事では、特に注目されるエポキシ塗料やカチオン塗料を含め、下塗り塗料の主な種類とその性能について詳しく解説します。
下塗りの役割とは?
下塗りは、仕上げ塗料がきちんと密着し、外壁を保護するための「土台」となる作業です。具体的には以下の役割があります:
- 密着性の向上
下塗り塗料が外壁と上塗り塗料をしっかり結びつけます。これが不十分だと、塗膜が剥がれやすくなります。 - 表面の平滑化
外壁の凹凸やひび割れを補修し、上塗りの仕上がりを滑らかにします。 - 外壁の保護
外壁材が劣化するのを防ぎ、上塗りだけではカバーしきれない部分を補います。
主な下塗り塗料の種類と特徴
1. エポキシ塗料
エポキシ塗料は、下塗り塗料の中でも特に優れた密着性と防水性を誇ります。鉄部やコンクリートなど、強度や耐久性を求められる場所に使用されることが多いです。
- 特徴
- 強力な接着力
- 防錆効果
- 耐薬品性や耐水性が高い
- 適用箇所
- 金属外壁
- モルタルやコンクリートの下地
- 注意点
- 施工には湿度や温度の管理が必要
- 価格はやや高め
2. カチオン塗料
カチオン塗料は、水性塗料の一種で、帯電する性質を持ち、下地との強力な結合を可能にします。環境に優しい水性でありながら、高い性能を備えている点が特徴です。
- 特徴
- 強い密着力(特に吸水性の高い外壁材に効果的)
- 環境負荷が少ない
- 乾燥が速い
- 適用箇所
- サイディングボード
- モルタル外壁
- 注意点
- 塗装時に塗膜が厚くなりすぎると仕上がりに影響する
3. シーラー
シーラーは、外壁材に塗料が吸い込まれるのを防ぎ、上塗り塗料の発色を良くするために使われる塗料です。
- 特徴
- 吸収性の高い外壁材に最適
- 透明または薄い色
- 比較的安価
- 適用箇所
- 新築の外壁
- 吸水性の高い素材(モルタル、コンクリートなど)
- 注意点
- 下地によって種類(溶剤系、水性系)を選ぶ必要がある
4. フィラー
フィラーは、ひび割れや凹凸が目立つ外壁を補修し、平滑な仕上がりを目指すための下塗り塗料です。
- 特徴
- 厚塗り可能
- 外壁の補修効果が高い
- 上塗り塗料の発色を整える
- 適用箇所
- モルタル外壁
- ひび割れや凹凸が多い場所
- 注意点
- 施工に熟練の技術が必要
下塗りを選ぶ際のポイント
- 外壁材の種類
モルタル、コンクリート、金属など素材に適した塗料を選ぶことが重要です。 - 環境条件
湿度や気温に影響されやすい塗料もあるため、施工時期も考慮します。 - 施工業者の技術力
特にエポキシ塗料やフィラーは、施工の仕方によって効果が大きく変わります。
まとめ
下塗り塗料は、外壁塗装の基盤を支える重要な存在です。エポキシ塗料やカチオン塗料など、それぞれの特徴を理解し、外壁材や環境に合ったものを選ぶことで、美しく長持ちする仕上がりが得られます。下塗りをおろそかにせず、適切な製品と施工を選びましょう!
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