【瓦棒屋根とは?】特徴・メリット・デメリット・立平葺きとの違いを解説!
2025/10/25
金属屋根の中でも、昔ながらの住宅や倉庫などでよく見られる「瓦棒屋根(かわらぼうやね)」。
現在では「立平葺き(たてひらぶき)」という改良版も登場し、モダンな住宅にも採用されるようになっています。
この記事では、瓦棒屋根の特徴・メリット・デメリット・そして立平葺きとの違いをわかりやすく解説します。
瓦棒屋根とは?
瓦棒屋根とは、金属板の下に「瓦棒」と呼ばれる下地材を設けた金属屋根のことです。
瓦棒の上に金属板を被せて立ち上げるように施工し、雨水は棒の間を通って排水されます。
使用される金属は、トタン・ガルバリウム鋼板・ステンレスなどさまざま。
昔ながらの日本家屋や倉庫、工場などで多く見られます。
瓦棒屋根のメリット
1. 軽量で地震に強い
瓦屋根に比べて非常に軽く、建物への負担が少ないのが特徴です。
耐震性を重視したい住宅にはぴったりの屋根材です。
2. 緩い勾配でも施工できる
瓦棒屋根は緩勾配(角度がゆるい屋根)にも対応できるため、
屋根デザインの自由度が高く、平屋やガレージにも向いています。
3. コストが比較的安い
材料費・施工費が抑えやすく、コストパフォーマンスの良い屋根です。
リフォームや葺き替えでも人気があります。
4. 修理やメンテナンスがしやすい
金属板の一部交換がしやすく、工期が短く済む点も魅力。
部分補修ができるため、長期的にメンテナンスしながら使えます。
瓦棒屋根のデメリット
1. 雨音が響きやすい
金属屋根特有の「ポツポツ」という音が気になることがあります。
屋根裏に断熱材や防音シートを入れることで軽減可能です。
2. 断熱・遮音性が低い
金属は熱を通しやすいため、夏は暑く冬は冷えやすい傾向があります。
断熱材を併用して性能を補うのが一般的です。
3. サビやすい素材もある
昔のトタン屋根などは、サビ対策として定期的な塗装が必要です。
最近はガルバリウム鋼板などの高耐久素材が主流になっています。
4. デザインが古く見えることも
昔の工場や倉庫のイメージが強く、
住宅に使う場合はカラーや形状で工夫する必要があります。
立平葺きとの違い
近年は、瓦棒屋根を改良した**「立平葺き(たてひらぶき)」**が人気です。
瓦棒屋根との違いを比較すると以下の通りです👇
| 項目 | 瓦棒屋根 | 立平葺き |
|---|---|---|
| 下地構造 | 木製の瓦棒を使用 | 木下地不要(金属一体成形) |
| 防水性 | 棒の部分に雨水が溜まりやすい | 雨水が流れやすく防水性が高い |
| メンテナンス性 | 木部が腐食しやすい | 腐食リスクが少なく長寿命 |
| デザイン性 | レトロで伝統的 | シンプルでモダン |
まとめ
瓦棒屋根は、軽くて施工しやすい伝統的な金属屋根です。
ただし、雨音や断熱性の面で注意が必要なため、現代では立平葺きなど改良版が多く採用されています。
屋根リフォームを検討中の方は、
見た目・機能性・メンテナンス性のバランスを考えて、
自分の家に合った屋根形状を選ぶのがおすすめです。
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