シーリング工事に欠かせない「プライマー」の役割とは?【初心者にもわかりやすく解説】
2025/11/30
外壁塗装や防水工事の現場で必ず登場する“シーリング”。
そのシーリング材の性能を最大限に引き出すために欠かせない工程がプライマー塗布です。
しかし、一般の方には
「結局プライマーって何するの?」
「塗らないとどうなるの?」
と疑問も多いポイント。
この記事では プライマーの役割・必要性・塗らなかった場合のリスク を分かりやすく解説します。
シーリング用プライマーとは?
プライマーとは、
シーリング材をサイディングやモルタルなどの下地にしっかり密着させるための“接着剤”のようなものです。
シーリング材はそのままでは下地に完全にくっつかず、
時間とともに剥離(はがれ)や隙間が発生します。
そのため、シーリング工事では
「プライマー塗布 → シーリング充填」
という工程が必ずセットで行われます。
プライマーの主な役割
1. 密着力を高める(最重要)
プライマーの最大の目的は 接着力の向上。
これがないとシーリング材が下地にくっつきにくく、数年以内に剥がれが発生することがあります。
よくある劣化症状
- シーリング材の端が浮く
- 隙間ができる
- 水が回り込んで防水性が落ちる
これは多くの場合、
プライマー不足・塗りムラ・乾燥時間不足
が原因です。
2. 下地の吸い込みを防ぐ
サイディングなど吸水する素材は、プライマーがないとシーリング材の成分が下地に吸われてしまいます。
結果として 硬化不良や接着不良 を起こす場合があります。
3. シーリング材の寿命を伸ばす
正しく施工されたプライマーは、
シーリング材を長期間安定して機能させ、防水性を保つ役割があります。
適切な施工の場合、
寿命は10〜15年
不適切な施工だと
3〜5年で劣化
という差が生まれます。
プライマーを塗らないとどうなる?
プライマーを省略すると…
- 早期剥離(最短で1〜3年)
- 隙間から雨水が侵入する
- 外壁内部の腐食につながる
- シーリングの硬化不良が起きる
特に 外壁の目地シーリングは防水の要 なので、
プライマーなしの施工は絶対にNG。
プライマーは素材によって種類が違う
シーリング用プライマーには、
下地に合わせて種類が存在します。
- サイディング用
- モルタル用
- 金属用
- ガラス用
- 2液型(高耐久タイプ)
職人は現場の素材によって最適なプライマーを選びます。
間違った種類を使うと 密着不良で早期劣化 の原因になります。
プライマー塗布の正しい施工手順
- 古いシーリング撤去
- 目地を清掃(ホコリや油分を除去)
- マスキングテープで養生
- プライマー塗布(適量・均一に)
- 乾燥時間を確保する
- シーリング材を充填
- ヘラで押さえて均一に整える
特に重要なのが
“乾燥時間”を守ること。
早すぎても遅すぎても密着不良につながります。
まとめ:プライマーは“見えないけれど最重要”
シーリング工事でプライマーは
「塗るだけの簡単作業」のように見えますが、実は
防水性・耐久性を左右する最も重要な工程 です。
- 密着力を高める
- 下地との相性を整える
- シーリング材の寿命を伸ばす
この3点がプライマーの役割であり、
省略や手抜きは外壁の劣化に直結します。
外壁塗装やリフォームを依頼する際は、
「プライマーの種類」
「乾燥時間の管理」
などもきちんと施工されているか確認すると安心です。
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