外壁塗装の「水性塗料」と「溶剤塗料」の違いとは?特徴や選び方を解説
2026/09/27
外壁塗装を検討するとき、「水性塗料と溶剤塗料、どちらを選べばいいの?」と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
塗料にはさまざまな種類がありますが、大きく分けると「水性」と「溶剤」の2種類があります。
今回は、外壁塗装で使用される水性塗料と溶剤塗料の違い、それぞれの特徴や選び方について、わかりやすくご紹介します。
水性塗料と溶剤塗料の違い
水性塗料と溶剤塗料の大きな違いは、塗料に含まれる樹脂などを溶かしている「溶媒」の違いです。
水性塗料は主に水を溶媒として使用しています。
一方、溶剤塗料は有機溶剤を使用しています。
どちらにもそれぞれ特徴があり、「水性だから劣っている」「溶剤だから必ず優れている」という単純なものではありません。
建物の状態や塗装する部位、使用する塗料の種類などを考慮して選ぶことが大切です。
水性塗料の特徴
水性塗料は、希釈などに水を使用するタイプの塗料です。
水性塗料のメリット
水性塗料の大きな特徴の一つが、溶剤塗料と比較して有機溶剤の使用量を抑えられることです。
そのため、塗装工事中の溶剤特有の強い臭いが気になる方には、水性塗料が選択肢になる場合があります。
また、住宅地や人通りの多い場所など、臭いへの配慮が必要な現場でも検討しやすい塗料です。
水性塗料のデメリット
水性塗料は、気温や湿度などの施工環境の影響を受ける場合があります。
特に気温が低い時期や湿度が高い環境では、乾燥条件をしっかり確認して施工する必要があります。
ただし、現在はさまざまな性能を持つ水性塗料が販売されており、水性塗料だから耐久性が低いとは一概に言えません。
溶剤塗料の特徴
溶剤塗料は、有機溶剤を使用して樹脂などを溶かしている塗料です。
溶剤塗料のメリット
溶剤塗料は、さまざまな素材や部位に対応した製品があり、外壁だけでなく鉄部や付帯部などにも使用されています。
塗料の種類によっては、優れた密着性や仕上がりが期待できるものもあります。
特に、金属部分などでは溶剤系塗料が適しているケースがあります。
溶剤塗料のデメリット
溶剤塗料を使用する場合、塗装中に有機溶剤特有の臭いが発生します。
そのため、近隣への配慮や換気など、安全面を考慮した施工が必要です。
また、製品によっては取り扱いに注意が必要なものもありますので、メーカーの仕様に沿って適切に施工することが重要です。
水性と溶剤、どちらが長持ちする?
「水性より溶剤のほうが長持ちする」と聞いたことがある方もいるかもしれません。
しかし、現在では水性塗料にも高性能な製品が多くあります。
そのため、単純に「水性=耐久性が低い」「溶剤=耐久性が高い」と判断することはできません。
塗料の耐久性は、
- 塗料のグレード
- 樹脂の種類
- 塗装する素材
- 下地の状態
- 下地処理
- 施工方法
- 塗装時の環境
など、さまざまな条件によって変わります。
塗料選びでは「水性か溶剤か」だけで判断せず、使用する製品の仕様や建物との相性を確認することが大切です。
外壁には水性?付帯部には溶剤?
外壁塗装では、外壁に水性塗料を使用し、雨樋や鉄部などの付帯部には溶剤塗料を使用するなど、部位によって塗料を使い分けるケースもあります。
例えば、
外壁 → 水性塗料
鉄部・一部の付帯部 → 溶剤塗料
という組み合わせです。
ただし、実際にどの塗料が適しているかは、素材や既存塗膜の状態、メーカーの仕様などによって異なります。
「家全体を同じ種類の塗料で塗らなければいけない」というわけではありません。
水性塗料と溶剤塗料の比較
| 項目 | 水性塗料 | 溶剤塗料 |
|---|---|---|
| 希釈・溶媒 | 水 | 有機溶剤 |
| 臭い | 比較的少ない | 溶剤特有の臭いがある |
| 施工環境 | 気温・湿度などに注意 | 施工条件や換気に注意 |
| 使用部位 | 外壁など | 外壁・鉄部・付帯部など |
| 耐久性 | 製品によって異なる | 製品によって異なる |
| 選び方 | 素材・環境・仕様を確認 | 素材・環境・仕様を確認 |
外壁塗装で大切なのは「塗料の種類」だけではありません
外壁塗装では、どんな塗料を使用するかも重要ですが、それと同じくらい重要なのが「下地処理」と「施工」です。
高性能な塗料を使用しても、外壁の汚れや古い塗膜を適切に処理せず、下地の状態に合わない施工をしてしまえば、本来の性能を発揮できない可能性があります。
そのため、
現状確認 → 下地処理 → 下塗り → 中塗り → 上塗り
という工程を適切に行うことが大切です。
まとめ
今回は、外壁塗装に使用される水性塗料と溶剤塗料の違いについてご紹介しました。
水性塗料と溶剤塗料には、それぞれメリット・デメリットがあります。
「水性だから良い」「溶剤だから良い」ということではなく、建物の素材や劣化状況、塗装する場所、周辺環境などを考慮して選ぶことが重要です。
外壁だけでなく、雨樋・破風板・鉄部などの付帯部についても、部位に適した塗料を選ぶ必要があります。
外壁塗装をご検討の際は、塗料の種類だけでなく、なぜその塗料を選ぶのか、どの部分に使用するのかまで施工業者に確認してみるとよいでしょう。
外壁塗装について気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
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