金属屋根材について
2024/12/5
こんにちは、丹治です。
まだ今週は、12月にしては日中15℃以上で暖かいですが、日曜からは朝は0〜1℃、日中は12〜13℃しか気温が上がらず、師走らしく寒くなってきます。
風邪をひかないように、自己管理を充分にしたいものです。
さて、今回は新築住宅・リフォーム屋根工事で1番人気のガルバリウム鋼板(通称ガルバ、以下GL鋼板で表記)を中心とした金属屋根材についてお話をします。
GL鋼板の特徴
GL鋼板とは、ガルバリウムという合金でメッキされた鉄のことです。
JIS企画に於ける正式名称は「55%アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板」です。
メッキとは、金属の膜のことで、電気や熱の力を利用して鉄などの金属にメッキを被膜させます。
メッキは金属が腐食しないように守ってくれます。
GL鋼板の中心部は、鉄(鋼板)です。
厚みは0.35〜0.8㎜程度です。
ガルバリウムのメッキで、てつの鋼板が被膜されている為、「ガルバリウム鋼板」と呼ばれます。
身近にあるメッキ鋼板
メッキ鋼板はGL鋼板だけではなく、私達の身の回りに沢山あります。
トタンやブリキもGL鋼板と同じく鉄の表面を処理した鋼板です。
GL鋼板の耐久性
GL鋼板の耐用年数は、おおよそ25〜35年です。
GL鋼板は、錆びから始まる穴あきさえなければ、40年以上の耐久性の維持も、充分に期待できます。
長く使い続けるには、錆びのメンテナンスを定期的に行なって下さい。
GL鋼板のメリットとデメリッ ト
GL鋼板のメリット
GL鋼板を一言で表すと「耐震性や耐久性、価格を総合的に比べると最もバランスのとれた素材です。
コスパに優れた屋根材とも言い表せます。
もちろん、細部に至るまで建材の良し悪しを比較すれば、GL鋼板が他の屋根材よりも劣る点もあります。
また、断熱性や遮音性を期待するのであれば、割高な断熱材一体型のGL鋼板製品の使用が必要でもあります。
GL鋼板のデメリット
沿岸部や工場、森林近くでGL鋼板を用いると、錆びるリスクが高まります。
衝撃で凹みやすい性質でもあります。
価格面では、スレート屋根と比べるとやや割高です。
そして、断熱材一体型の製品の施工は専門的な板金技術を必要とし、特定の板金工しか施工できないという制約もあります。
GL鋼板のメリットとデメリットは、「価格」「耐久性」「断熱性」「メンテナンス性」「施工性」「耐震性」「耐風性」「デザイン性」などをよく比較検討した上で、ご自身で判断して下さい。
SGL鋼板
次世代のGL鋼板として登場したSGL鋼板は、従来のGL鋼板の「亜鉛+アルミ」というメッキ組成に「2%のマグネシウム」を添加した鋼板です。
マグネシウムは、錆びの拡大を防ぐ亜鉛の消耗を抑える働きがあり、SGL鋼板はGL鋼板に比べて3倍超も錆に強い性能を持っています。
この為、SGL鋼板の建材はGL鋼板より保証年数が長く設定されており、例えばSGL鋼板を使った屋根材の横暖ルーフαプレミアムSは、保証期間が25年と、GL鋼板の保証期間である15年から大幅に延長されてます。
更に耐久性の高さから、沿岸部では塩害の、影響も少なくなるという試験結果もあります。
GL鋼板では、保証適用範囲が沿岸部から5km離れた場所からでしたが、SGL鋼板では500 m離れた場所へと緩和されています。
塩害の影響が考えられるより沿岸部近くの立地も保証することからも、SGL鋼板の錆びに対する強さへの自信が窺えます。
一般的には、金属屋根材=GL鋼板というイメージがありますが、既に時代の主流はSGL鋼板へと移りつつあります。
価格は多少プラスになりますが、その費用対効果は非常に大きく、これから屋根の工事を行うならSGL鋼板の検討を是非お勧めします。
メンテナンスの仕方 GL鋼板の特徴
GL鋼板・SGL鋼板共にベースが鋼板(鉄)ですので、メッキの耐用年数を過ぎると、やがて必ず赤錆が発生します。
遅くても、その時に充分ケレン(目荒らし)をして塗装をすれば、
選んだ塗料の期待耐用年数を維持できます。
人によっては、新築して初めての塗装を15年でするとします。
その時に足場を掛けるので、まだ錆びてないけど、色が褪せてきたので気になるから早めに塗る方も結構いらっしゃいます。
それはそれで、長持ちさせられる要因になりますので、屋根の為には良い事です。
後は、お客様のその時、その時の事情があるでしょうから、迷われたら当社のショールームへお越し下さいませ。
的確なアドバイスをさせて頂きます。
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