
太陽光パネル設置のメリット・デメリット
2025/03/13
皆さんこんにちは、丹治です。
1週間のご無沙汰です😄
雨も降り気温も上がり、やっと春らしくなってきました。
毎日快適ですね♪
さて、今回も太陽光発電に関する事を前回に続いて、お話しさせて頂きます。
太陽光設置義務化に備えて検討しておくべき事項4つのうち、最初の「太陽光パネル設置義務化の対象地域について」は、前回お話しさせて頂いてますので、割愛させて頂きまして、残りの3つの項目をお話しさせて頂きます。
☆太陽光パネルの設置費用について
☆太陽光パネル選びのポイント
☆太陽光パネル設置のメリット・デメリット
太陽光パネル設置のメリット・デメリット
*メリット
- 自家消費で電気代がお得になる
住宅用の太陽光発電は、発電した電気をまず「自家消費」し、次に余った電気を電力会社に「売電」し、収入を得る仕組みになっています。
この2つを上手に組み合わせると、経済的なメリットが大きくなります。
環境省のデータによると、5kwの太陽光発電を導入している住宅が、年間で発電する電力量は、全国平均で6515kwhです。また、経済産業省のデータによると、そのうち30%が自家消費に回され、1年間に自家消費する電力量は約1955kwhに上ります。
これは、電気代で考えると60,605円相当の電気代を節約できることになるのです。
- 売電収入を得られる
副収入として売電を期待する方も少なくないです。
電気はその性質上、簡単に貯めておくことができません。
そのため、太陽光発電だけでは「昼間に太陽光で発電した電気を貯めておいて、夜に使う」という事はできないのです。
その為、住宅で太陽光発電で作られた電気も、自家消費した後に余った時はその「余剰電力」を買い取ってもらうことになります。
それと同じ条件で考えた場合、自家消費以外の割合が売電率に相当しますから、売電される割合は平均70%です。
年間にして約4,560kwhを売電できることになります。
住宅用(10kwh未満)の太陽光発電の場合、売電の単価は1kwh当たり16円ですから、年間の売電収入は72,960円に上ります。
1月あたり6,000円程度の収入ですから、お小遣い程度になることが分かります。
- 停電しても電気を使える
災害等で万が一停電した場合、エアコンや冷蔵庫、照明等日々の生活に必要な多くの機器が使えなくなります。
もちろん、スマートフォンを充電することもできません。
その点、太陽光発電を導入しておけば、発電している昼間は、停電時にも電気を使うことができますから安心です。
- 発電時の二酸化炭素の排出がなく環境にやさしい
太陽光発電は、太陽光を電気に変換するシステムですから、発電時に二酸化炭素を排出することがありません。
その優れた環境性も太陽光発電の大きなメリットです。
日本のエネルギー源は、その多くが海外から輸入される化石燃料です。
電気についても73.1%が化石燃料を燃やすことで発電する「火力発電」でつくられてますが、火力発電は、燃焼の過程で二酸化炭素を排出します。
そこで、国や電力会社は、2050年のカーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギーの拡大などの取り組みを進めているのです。
二酸化炭素を排出しない太陽光発電を自宅に設置して自ら使用する電気を賄い、余った分は蓄電池に貯めたりすれば、よりエコロジーな暮らしにつながります。
*デメリット
- 設置するのにコストがかかる
新築住宅の太陽光発電の設置費用は、1kwあたり平均28.8万円です。
一般的に、住宅は3〜5kwのソーラーパネルを導入することが多いため、約86.4万〜144万円が設置費用の目安となります。
小さな金額ではないので、気になる方も少なくないでしょう。
但し、国や自治体の補助金が出るケースが増えているほか、設置費用は下降傾向にあります。
また、太陽光発電の初期費用を抑えられるサービスも存在します。
- メンテナンスが必要
太陽光発電は、一度設置すれば「部品交換や点検も要らない」というものではありません。
一定のメンテナンス(定期点検作業、部品交換)が必要です。
この点、面倒臭がりな方はもちろん、コスト面でデメリットだと感じる方もいるでしょう。
但し、ソーラーパネルには10年以上のメーカー保証が付いているほか、一定の発電出力を保証する出力保証も20〜30年付いているケースが多いです。
つまり、災害等の外的要因がなければ、20〜25年位は正常に機能することが期待できます。
尚、ソーラーパネルで発電した直流の電気をを家庭内で使う交流変換するパワコンの寿命は、10〜15年程と言われています。
太陽光発電には必須の装置なので、覚えておきましょう。
因みに、メンテナンスは取り扱い説明書を見ながら設置者自身で出来ることと、有資格者・専門業者に依頼すべきことがあります。
設置する際に、メンテナンスを含めたアフターサービスについて設置業者に確認すると良いでしょう。
- 発電量が天候に左右される
太陽光発電は、化石燃料による発電と比べると発電量が安定せず、天候や季節によって大きく左右されます。
日射量や日照時間により発電量は変わります。
曇りや雨天だと発電量が低下しますし、夜間は発電しません。
また、一般的に冬は日照時間が短いので、発電量は下がりますす、地域によっても発電量は増減します。
天候や季節によっては、想定どおりの発電効果や売買収入が得られない可能性があるので、注意しましょう。
*住宅によっては設置できない
住宅に太陽光発電を設置する場合、殆どのケースでは屋根の上に設置することになります。
新築住宅に導入するなら、設置を想定して設計できますが、既設住宅に設置する場合、築年数や構造、屋根の材質や向きなどによって、設置できないケースもあります。
具体的な要因としては、「構造的に荷重に耐えられない」「設置スペースが取れない」という点が挙げられます。
また、「日が当たらない場所にしかソーラーパネルを置けない」「そもそも屋根に日が当たらない」といった理由で、設置メリットが得られないケースもあります。
太陽光パネルの設置費用について
太陽光発電を設置するためには、ソーラーパネル以外にパワーコンディショナーや架台等、設備を組み合わせる必要があります。
経産省のデータによると、太陽光発電の設置費用は、2023年が1kw当たり平均28.8万円(新築の場合)です。
住宅用のソーラーパネルの容量は、一般的に3〜5kwが多いことから、設置費用の相場は2023年の場合、計算上86.4万〜144万円となります。
この様に容量が大きくなれば、発電量も増えますが、設置費用も増えます。
容量に応じた設置費用の相場は、以下をご覧下さい。
容量に応じた太陽光発電の設置費用の相場(新築)
容量 設置費用の相場
3kw 86.4万円
4kw 115.2万円
5kw 144万円
6kw 172.8万円
7kw 201.6万円
8kw 230.4万円
9kw 259.2万円
太陽光パネル選びのポイント
- kw単価を中心に考える
各メーカーの太陽光パネルについてkw単価を比較してみると、どのパネルが安くて優秀なのかが見えてきます。
理想的なのは、kw単価と価格が低く、発電量が多いパネルです。
注意点として、設置容量が大きい程kw単価は安くなります。
そのため、比較の際には何kwを基準に計算した金額なのか確認しましょう。
まずは、kw単価に注目して気になる太陽光パネルを選んで見て下さい。
- 変換効率を確認する
kw単価が分からない場合には、パネルの変換効率を確認して検討しましょう。
基本的にkw単価が分からない時に参考にするのが、変換効率です。
- 信頼できるメーカーか?
とにかくkw単価にこだわって選んだとしましょう。
ですが、例えば何かあった時に全くサポートがうけられなかったり、すぐに壊れてしまったりする様では、困ります。
例えば、そのメーカーの企業規模や太陽光パネルの販売実績、保証期間などが、大きな判断ポイントになります。
信頼できるメーカーを選んでおいた方が安心できるので、良く比較してみて下さい。
- 製造国毎の特徴を知る
日本製の物は、発電効率だけでなく、品質性能、防水性能、どれをとっても優れています。
また、故障など何かトラブルがあった際、すぐに問合せが可能であるため、万が一に備えたいと考えている方から人気です。
ただ、費用が高いのがデメリットだといえるでしょう。
費用よりも安心感などを重視したいと考えている方であれば、日本製の製品について検討してみては如何でしょうか?
一方、安価でありながら高性能な製品をを多く開発しているのが、中国です。
特に発電効率は、日本製よりも大幅に効率的な物が存在します。
総合的にみて優れていますが、どの様な保証、サポートが用意されているのかなどについては、良く確認した上で検討しましょう。
最後に欧米製の製品についてです。
欧米製の太陽光パネルは、発電効率や品質性能、防水性能など、どれも優れています。
ただ、日本では余り流通しておらず、価格も効果です。
この様に多くの選択肢があります。
日本製の物のみにこだわってしまうと選択肢も少なくなってしまうので、総合的に判断すると良いでしょう。
*パネルの品質に注目する
できるだけ品質が高いパネルを選ぶのが、理想的です。
例えば、重量に注目してみましょう。
当然ながら重量のある太陽光パネルは、それだけ屋根や建物に負担をかけることになります。
耐震性に悪影響をもたらしてしまう可能性もあるので、軽量化されているパネルを検討してみると良いでしょう。
地域に合った太陽光パネルを選択することも重要です。
例えば、積雪地域の建物に設置する場合、積雪対策がされている物を選ぶ様にしましょう。
同じく塩害のリスクがある地域では、塩害対策がされている物を選んでおいた方が安心です。
多くのメーカーでは、気候別に商品を展開する事により、最適な商品を選べる様になっています。
良く相談しながら決めましょう。
まとめ
脱炭素推進の一環、或いは災害対策、政治異変による鉱物資源の高騰による電気代の度重なる値上げに対して、我々日本人は
本気で取り組んでいかなければならないと思ったものですから、3回に分けて大々的に取り上げてみました。
参考になりましたでしょうか?
また来週、お会いしましょう♪
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