
構造の材料について
2025/04/23
こんにちは、本日ブログを担当させて頂きます髙根澤です。
本日は前回に続き構造の材料について説明していきます。
・鋼材
鉄骨造の建物に使われるのが鋼材です。鋼材はコンクリートや木材と比べて強度が高いという特徴があります。また、引張力に強くねばりがあるため変形時に多くのエネルギーを吸収します。しかし、熱や錆に弱いため注意が必要です。木材と比べて加工しにくいため工場で部材を製作して建設現場で組み立てます。
戸建住宅やアパートでは厚さ6 m m未満の鉄骨を用いた軽量鉄骨造、マンションやビルでは厚さ6 m m以上の鉄骨を使った重量鉄骨造となります。
鉄骨系プレハブ住宅は主要構造部を軽量鉄骨で構成した建物です。工場では鋼材加工ラインで切断や穴あけがなされ、防錆塗料も入念に行われています。
鉄骨コンクリートに用いられる鉄筋も鋼材です。
・コンクリート
コンクリートはセメントと水と骨材から構成されます。骨材としては砂と砂利を使います。
コンクリートには自由な形のものがつくれる耐火性がある耐久性が高い圧縮力に強いという特徴があります。一方で引張力に弱いという性質を持っているため鉄筋を入れた鉄筋コンクリートとして用います。重たい十分な強度が得られるまで時間がかかるといった特徴もあります。
コンクリートの長所を生かすためには材料を適正な比率で配合することが重要です。水と空気の量が少ないほど強度と耐久性の高いコンクリートをつくることができます。水が多いと施工性はよくなりますが乾燥収縮が大きくなり耐久性も低下します。
鉄筋コンクリートの性能を発揮させるためには①鉄筋の定着長さと継手長さ②鉄筋同士のあき③かぶり厚さも重要です。
定着長さとは鉄筋コンクリートから抜けないように埋め込む長さのことで継手長さとは鉄筋を延長する場合の重ね合わせ部分の長さのことです。
鉄筋同士のあきはコンクリートが隙間なく鉄筋のまわりに入り込むために必要です。かぶり厚さとは鉄筋を覆っているコンクリートの厚さのことです。
コンクリートはアルカリ性の物質であり鉄筋を錆から守っていますが空気中の炭酸ガスなどの影響で表面から徐々に中性化します。そして中性化が内部まで進行すると鉄筋が錆びやすくなります。錆が進行すると鉄筋が膨張してコンクリートのひび割れにつながることがあります。
そういったことを防止するためにも、緻密なコンクリートにすることが大切です。
次回はバルコニーの構造について説明していきます。
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