
”縁の下の力持ち”「タスペーサー」
2025/05/9
今回は、屋根の”縁の下の力持ち”「タスペーサー」をご紹介します。
薄形スレート(コロニアル、グリシェイド等)の耐久性を高めるために2001年に誕生したセイム社の商品名です。
目次
1.タスペーサーの役割
2.タスペーサーのメリット
3.タスペーサーの注意点
4.まとめ
1.タスペーサーの役割
・縁切り
塗装前に屋根材の間に挿入し、隙間を確保することで、塗装時に塗料が隙間を塞ぐのを防ぎます。
・雨漏り防止
隙間を確保することで、屋根内部に水が溜まって雨漏りが発生するのを防ぎます。
・屋根の通気
隙間を確保することで、屋根の下地が蒸れない様に通気性を確保し、内部の湿気を逃します。
2.タスペーサーのメリット
・手軽さ
隙間に挿入するだけで、簡単に縁切りできます。
・綺麗
均一な隙間を簡単に確保でき、美しい仕上がりとなります。
・耐久性
タスペーサーは、塗装後に外す必要がなく、そのまま長期間使用できます。
3.タスペーサーの注意点
・下塗り前の挿入
下塗り前にタスペーサーを挿入すると、下塗り材とタスペーサーの相性が悪く、タスペーサーが劣化する可能性があるため、注意が必要です。
・ノンアスベスト屋根材
ノンアスベストの屋根材には、緩衝性、通気性、耐溶剤性に優れた「タスペーサー01」がお勧めです。
・タスペーサーが落ちる場合
数年後にタスペーサーが落ちる場合でも、隙間が確保されているから落ちる訳ですので、隙間が適切に確保されている証拠であり、機能に問題はありません。
4.まとめ
当初は、屋根塗装後に皮スキやカッターを使って縁切りをしていた職人達が、自分達がしている事が半分無意味だと知ってから、何かいい方法はないかと考えました。
ある日、ある職人が「間に爪楊枝でも入れておけ!」が、ヒントになってこの商品が生まれたそうです。
今ではすっかり定着し、化粧スレートの塗装には”欠かせない存在”になりました。
この様な”縁の下の力持ち”のお陰で、工期も短縮されて屋根が長持ちしているわけですので、この存在をこの機会に知ってください。
特に、次回も塗装で考えている薄形スレートの家に住んでいる方は、必需品ですよ!
それでは、来週またお会いしましょう♪
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