
外装部位別の塗料について
2025/06/11
こんにちは、本日ブログを担当させて頂きます髙根澤です。
本日は、外装部位別の塗料について説明していきます。
・外装部位別の塗料
外装の再塗装で使用する下塗り塗料は対象となる建材と既存塗装の状態、再塗装時の上塗り塗料の種類で決まってきます。一般的には上塗り塗料のメーカーが下塗り塗料を指定しています。一方、上塗り塗料は種類によって耐候性や機能がかなり異なるため塗装工事の性能は上塗り塗料の選択でほぼ決まります。したがって適切な上塗り塗料を選択することが非常に重要なのです。
上塗り塗料の耐候性はJIS A 6909で定められており、促進耐候性試験の照射時間でグレードが決まります。促進耐候性試験は湿度などが一定の条件下で塗装した試料にキセノンランプの強い光を連続照射するものです。塗料の劣化が徐々に進むので、その際の光沢保持率、白亜化度、変色の程度で評価します。耐候形1種は2500時間の照射で光沢保持率80パーセント以上、白亜化度等級1以下、変色グレースケール3号以上となっています。
塗料メーカーは製品のカタログなどでキセノンランプ法での促進耐候性試験の結果を公表しているのでそのデータによって塗料の耐候性を判断します。今日では、外装の塗装に使用されるほとんどの上塗り塗料がJIS A 6909の耐候形1種の性能をクリアしています。
キセノンランプの照射時間250〜300時間がおおむね1年に相当するといわれているため照射時間2500時間をクリアする耐候形1種の塗料であれば、10年間程度の耐候性を持つと考えられます。
※光沢保持率
塗膜は紫外線、熱、水分などによって劣化が進み塗装後の光沢も時間経過とともに低下します。塗装直後の光沢わ100%として、どれだけの光沢を保っているかの割合を光沢保持率で表します。
※白亜化度等級1
白亜化とはチョーキングともいい、塗膜の成分が劣化して表面に微粉がゆるく付着したような現象です。白亜化した塗膜表面に貼り付けた粘着テープを剥がし、テープに付着した微粉の状態を標準図版と比較して等級を判定します。等級1とはほとんど白亜化していない状態です。
※キセノンランプ法
自然暴露環境における塗膜の劣化の主な要因の1つが太陽光の照射です。促進耐候性試験は自然暴露を促進させるために強い強度の人工光源を用いて行われます。主に行われているのは、太陽光のエネルギー波長分布に近いとされるキセノンランアークランプ人工光源として用いた促進耐候性試験です。
次回も引き続き外装部位別の塗料について説明していきます。わからないことがありましたら当社へお問い合わせ下さい。
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