
外装部位別の塗料について
2025/06/18
こんにちは、本日ブログを担当させて頂きます髙根澤です。
本日は、前回に引き続き外装部位別の塗料について説明していきます。
・屋根
屋根材用の塗料として最も多く使われているのは、シリコン塗料です。高い耐候性を持つフッ素塗料も使われるようになっています。屋根は水性塗料の場合、夜露などの施工上のリスクがあるため、通常は、乾燥するまでの時間が短い弱溶剤塗料が使用されます。
屋根材の種類によって、適切な下塗り塗料を選択することも必要です。セメント系のスレート瓦やセメント瓦などでは、上塗り塗料の吸込みを防ぐ下塗り塗料を使用します。セメント系のモニエル瓦の場合は、スラリー層と呼ばれる着色層があるため、スラリー層に対応したモニエル瓦専用の下塗り塗料を使用します。金属系の屋根材では、錆止め機能のある下塗り塗料を使用します。アスファルトシングルでは弱溶剤系の塗料はアスファルトを溶かして屋根材を傷めるため、下塗りにも上塗りにも水性塗料を使用します。下塗り塗料は上塗り塗料の製造メーカーが指定するものを使用するのが一般的であるため、下塗り塗料の種類について上塗り塗料のカタログで確認します。屋根は太陽光の照射を受け、夏場は蓄熱して建物内部の温度上昇につながるため、近年は、屋根用の塗料として遮熱機能のある塗料が選ばれることが多くなっています。遮熱機能で屋根の蓄熱を軽減し、建物内部の温度上昇を抑えることが期待されています。なお、粘土瓦には塗料は行いません。
・外壁
外壁用塗料として、セメント系の外壁材では水性塗料を使用し、金属系の場合は弱溶剤塗料を使用します。いずれも適切な下塗り塗料を選択することが大切です。窯業サイディングの場合は上塗り塗料の吸込みを防ぐ下塗り塗料を使用します。モルタルやコンクリート、ALCで表面が荒い場合は、下地調整機能のあるフィラーを厚塗りして、上塗り塗料との密着性を高めます。金属系の外壁材の場合は、錆止め機能のある下塗り塗料を使用します。窯業サイディングで、既存塗膜の劣化が軽微な場合は、下塗りや中塗りを行わずに、透明なクリヤー塗料で上塗りを行なって耐候性を回復させるすることもあります。窯業サイディングの各メーカーのカタログには、再塗装を行う場合の推奨塗料が記載されていま
・付帯部
雨樋、破風、水切りといった建物の付属部分の塗装には、素地に対する密着性が高い弱溶剤塗料を使用します。密着性が高いため、塩化ビニルやセメント系の素材にも下塗りを行わずに塗装できます。金属系の素材の場合は、錆止め機能を持つ下塗り塗料を使用します。木製建材において、木の素地を残す場合は木材保護用塗料で塗装します。素材を上塗り塗料で覆うように塗装する場合は、木部用の下塗り塗料を塗装した上で、弱溶剤の上塗り塗料で塗装します。
軒天のそかがケイカル板の場合は、軒天専用のアクリル樹脂系非水分散形の弱溶剤塗料またはシーラー機能を持つ水性塗料を使用します。この場合は上塗り塗料で十分な密着性が得られるので、下塗りは行いません。軒天に窯業サイディングが使われている場合は、外壁と同じ仕様で塗装します。
次回は外装の塗装方法について説明していきます。
わからない事がありましたら当社へお問い合わせ下さい。
外壁・屋根の塗装なら水戸市実績1位の丸昌ハウジングへ
外壁・屋根塗装の無料診断・お見積りをご希望の方は、以下のフォームよりお申し込みください。
また、何かご不明点がございましたら、お気軽にご相談ください。