
塗装工事の品質管理について
2025/07/2
こんにちは、本日ブログを担当させて頂きます髙根澤です。
本日は、塗装工事の品質管理について説明していきます。
〜塗装工事の課題〜
塗装工事を依頼する発注者は品質のよい工事を期待していますが、どのような工事が品質のよい工事なのかを判断するのは難しいのが現実です。
また、塗装工事の材料である塗料については工場で品質管理が行われていますが、塗装工事の品質は現場での工事内容によって決まります。特に住宅の塗装工事のような小規模の工事では、施工管理に十分なコストをかけることが困難であり、品質管理の不十分な塗装工事がどうしても発生してしまう場合があります。
国や地方公共団体などが行う公共工事では、「公共建築工事標準仕様書」「公共建築改修工事標準仕様書」などが整備され、工事の品質を確保できるようになっています。公共工事では、発注する側の技術者が発生した工事の管理に携わり、このような仕様書に基づいて工事が行われます。民間が行う大規模な建設工事でも同様の管理が行われており、工事の品質が管理されています。また、受注者側にも資格を持った専任の施工管理技術者がおり、現場に常駐して施工管理を行い、工事の品質を確保します。
しかし、住宅塗装工事などの小規模工事で同様のことを行うと、人件費がかさんで工事代金が高くなりすぎるため、現実的ではありません。発注者である消費者が工事の管理をすることも、やはり現実的ではありません。
そこで、住宅の塗装工事などの小規模な工事では、工事業者が自ら適切な管理方法を確立して品質管理を行うことが必要です。
塗装工事の工程は、下地処理と塗装の2つに分かれます。そして、下地処理には建材の種類と劣化状況に応じて適切な処理方法があります。また塗装についても、既存の塗膜に応じて適切な再塗装の塗料を選択し、適切な方法で作業を行うことが必要です。これらの作業方法や判断基準を明確にし、実際の工程において基準を守ることが大切です。
住宅の塗装工事においては、まず、対象となる建材の種類や既存の塗装に適合した塗料を選定することです。建材メーカーが改修に使用する材料を指定している場合は、その塗料を選択します。建材メーカーからの指定がない場合や不明の場合は、対象の建材の種類に対して使用可能だと表示してある塗料を選びます。
塗装作業においては、塗料メーカーが製品ごとに定めた仕様に従って施工します。性能を発揮するために必要な塗装回数、単位面積当たりの塗布量、塗装後の乾燥時間、希釈の方法、施工可能な外気温度などが定められています。単位面積当たりに必要な塗布量が守られているかどうか工事に必要な塗料の数量を計算し、必要な塗料が工事現場に納品されたか、納品された塗料が工事に使用されたか、を確認します。
なお、下塗りや上塗りなど、それぞれの作業が終了した時点で、塗りむらや塗り忘れなどがなく、均質に施工されているかどうかを目視で確認します。
次回はPQA塗装工事基準について説明していきます。
分からない事がありましたら当社へお問い合わせ下さい。
外壁・屋根の塗装なら水戸市実績1位の丸昌ハウジングへ
外壁・屋根塗装の無料診断・お見積りをご希望の方は、以下のフォームよりお申し込みください。
また、何かご不明点がございましたら、お気軽にご相談ください。