
主な下地処理について(1)
2025/08/27
こんにちは、本日ブログを担当させて頂きます髙根澤です。
本日は、主な下地処理について説明していきます。
主な下地処理
劣化状況に応じて適切な下地処理を行います。複数の劣化が混在している場合は、それぞれの下地処理方法を併用します。下地処理が不明な場合は、建材の製造メーカーなどに対処方法を確認します。
①塗膜の汚れ、チョーキングなど
処理方法 対象面を高圧水で洗浄し、汚れ、チョーキング(粉化)、藻・コケなどを除去します。このとき、素地を傷付けないように注意し、洗浄水が飛散しないように飛散防止養生シートなどの対策を行います。
注意事項 道具は高圧水洗浄機を使用し、水圧は10MPa(100kg/cm2) 以下を目安とします。
②釘の浮き
処理方法 釘頭の飛び出しはハンマーで叩いて打ち込みます。釘が効いていない既存釘の周辺に小さなひびがある場合は、下地上の適切な位置に先孔をあけて新しい釘またはビスを打ちます。
③塗膜の亀裂、剝離、膨れ
処理方法 素地を傷めないように、浮いた塗膜・仕上塗材および周辺の脆弱な塗膜・仕上塗材をスクレーパー、ワイヤーブラシなどで除去します。
④段差修正
処理方法 塗膜を除去した箇所に段差がある場合は、セメントフィラーなどで平滑にします。
注意事項 セメントフィラーとは、樹脂を混ぜたモルタルです。
⑤補修跡
処理方法 補修跡を目立たなくする必要がある場合は、仕上塗材を周辺の模様に合わせます。
※石綿含有建材に対する高圧洗浄では、表面に付着した汚れ等の除去に限定されます。建材の素地や表面塗膜の剥離を伴う場合は、高圧水ケレンとなり、石綿含有建材の事前調査と報告、工事の際の石綿の飛散防止対策が必要となります。
⑥凍害
処理方法 凍害が表層の場合は、脆弱部をスクレーパーなどで撤去しシーリング材またはパテ材で充填します。
脆弱部が貫通している場合は、既存ボードを撤去し同型の新規ボードを取り付けます。
⑦錆
処理方法 ディスクサンダー、ワイヤーブラシ、マジックロンなどで錆を除去します。活膜は残し錆と錆に伴う割れや膨れなどの不良部を除去します。
注意事項
マジックロンとはケレンに使用されるナイロン製のタワシです。
⑧反り
処理方法 釘が効く場合は、下地上の適切な位置に先孔をあけて新しい釘またはステンレスビスで固定します。
釘が効かない場合は、反った既存の建材を撤去し、新しい建材を取りつけます。
注意事項
必要に応じて下地(銅縁等)も交換します。
⑨建材の浮き・剥がれ
処理方法 浮き、剥がれの生じた建材を撤去し、新しい建材を取り付けます。
注意事項
必要に応じて下地(銅縁等)も交換します。
⑩エフロレッセンス
処理方法 積層しているエフロレッセンスをサンドペーパー、ディスクサンダーなどで除去します。
※石含有建材の場合は、石綿の飛散防止対策が必要になります。
次回も引き続き、主な下地処理(2)について説明していきます。
わからない事がありましたら当社へお問い合わせ下さい。
外壁・屋根の塗装なら水戸市実績1位の丸昌ハウジングへ
外壁・屋根塗装の無料診断・お見積りをご希望の方は、以下のフォームよりお申し込みください。
また、何かご不明点がございましたら、お気軽にご相談ください。