
主な下地処理(2)
2025/09/3
こんにちは、本日ブログを担当させて頂きます髙根澤です。
本日は、前回に続き、主な下地処理(2)について説明していきます。
劣化に応じた下地処理(2)
劣化状況・対象建材・処理方法・注意事項
①ひび割れ
対象建材 窯業サイディング
処理方法 軽微な場合は、シーリング材等で補修します。
ひびが長い場合は、カッターナイフ等で表面を3mm程度斜めにカットし、プライマーを塗布した上でパテ等を充塡します。
注意事項 ひび割れ部に擦り込みます。
対象建材 モルタル
処理方法 ひび割れが0.2mm以下または表層の仕上塗材までの場合は、シール材またはフィラーをひび割れ箇所に擦り込んで補修します。
ひび割れが0.2mm以上の場合は、エポキシ樹脂注入工法によって補修します。
ひび割れが下地のモルタルに及んでいる場合は、Uカットシーリング充塡工法によってひび割れを補修します。
部分的なひび割れはシーリング材等で補修します。
注意事項 フィラーは微弾性または弾性のものを使用します。
対象建材 スレート瓦
処理方法 部分的なひび割れはシーリング材等で補修します。
スレート瓦でひび割れが広範囲に発生している場合は、葺き替えまたはカバー工法に変更します。
注意事項 ポリウレタン系または変成シリコン系シーリング材を使用します。
②浮き
対象建材 コンクリート
処理方法 コンクリートの浮きは、エポキシ樹脂ピンニング工法で補修します。
対象建材 アスファルトシングル
処理方法 浮き、めくれがある箇所は、シングルセメントで張り合わせます。
注意事項 シングルセメントはアスファルトシングル専用の接着剤です。
③欠損
対象建材 窯業サイディング
処理方法 欠員が小さい場合はシーリング材、エポキシ樹脂等で補修します。
欠損が大きい場合は対象の建材を撤去し、同型の建材を取り付けます。
注意事項 必要に応じて下地銅縁も交換します。
対象建材 モルタル
処理方法 欠員の脆弱部をスクレーパーなどで除去し、粉分を清掃後、浸透性シーラーを塗装し、断面修復材(ポリマーセメントモルタルなど)で充填します。なお、表面が粗くなった場合は、セメントフィラーなどで滑らかに整えます。
対象建材 ALC
処理方法 欠員の脆弱部をワイヤーブラシなどで除去した後、欠損部に水性プライマーを塗布し、ALC補修材またはセメントフィラーで充填して平滑にします。
対象建材 スレート瓦
処理方法 破損した端材があり、釘留め箇所が隠れている場合は、シーリング材等で補修接着します。
破損部材がない場合は、塗装の際に破損部の小口も塗装します。
下の瓦の釘留め箇所が見えている場合は、不良の瓦にバールを差し込んで持ち上げ、釘を切断して撤去し、同型のスレート瓦を差し込んでシーリング材で張り付けます。
対象建材 セメント瓦
処理方法 交換が可能な場合は、新しい同型の瓦に交換します。
対象建材 アスファルトシングル
処理方法 破損したシングル材を取り外し、新しいシングル材を張り付けます。
④錆による孔食
対象建材 金属サイディング
処理方法 同型の新しい建材に取り換えます。
対象建材 金属系屋根材
処理方法 同型の屋根材に取り換えます。
次回は塗装基準について説明していきます。わからない事がありましたら当社へお問い合わせ下さい。
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