
「アスファルト防水」について
2025/09/18
皆様こんにちは。ブログ担当の丹治です。
日中はまだ暑いですが、朝夕は少し凌ぎやすくなって来ましたね。
木曜日からは、30℃を下回ってきますので、秋に向かって一直線です。
まもなく快適な実りの秋になりますので、もう暫くお待ちくださいね ♪
さて、今回も防水工事の続きで、「アスファルト防水」について解説して行きます。
☆アスファルト防水の概要
アスファルト防水は、従来から広く使われている防水工事の工法の1つです。
合成繊維不織布のシートに、液状に溶かしたアスファルトを染み込ませコーティングした、ルーフィングシート(建物内に水滴を入れないシート)を二層以上に仕上げることで、防水機能をより強固にする積層工法です。
アスファルト防水は、広い場所への施工が適している為、学校やマンション・公営住宅等の屋上や屋根で採用されることが多いです。
改修工事の際は、新築時と同じ防水工事を行うのが、一般的です。
☆各工法の特徴とメリット・デメリット
アスファルト防水は、主に次の3種類に分類されます。
①常温工法(冷工法)
②トーチ工法
③熱工法
①常温工法
「特徴」
多くの現場で採用されているのが常温工法(冷工法)です。
常温工法は、他の2つの工法と異なり、熱を使わずに防水層を作ることができるのが特徴です。
ルーフィングシートの裏面に、自着層と呼ばれるゴムアスファルトの粘着層をコーティングし、複数枚交互に貼り合わせていく工法です。
下地が軟粘着状態になる為、施工したコンクリートにしっかりと付着します。
*メリット
熱や臭いが発生しない為、環境への配慮だけでなく、安全性が優れているのがポイントです。
火を使用しないと言う点から、近年もっとも主流な工法です。
*デメリット
熱を使用する工法と比べると、防水層の密着度が劣り、防水効果が低くなってしまう場合があります。
②トーチ工法
「特徴」
トーチバーナーと呼ばれるごく一般的なバーナーを用いて、ルーフィングシートの裏面と下地を、アスファルトを炙り溶かしながら貼り重ねる工法です。
*メリット
シートを隙間なく溶着することができ、高い防水効果を発揮します。
また、煙が出ず臭いも少ない為、周辺環境への影響が少ないのも特徴です。
トーチ工法は費用も安い為、民間工事で採用されることが多い工法です。
「デメリット」
火気を使用するため、付近に燃えやすいものがある場合は、施工ができないといったデメリットが存在します。
③熱工法
「特徴」
熱を加えて溶かしたアスファルトを使い、2〜4枚のルーフィングシートを積み重ね、防水層を作る工法です。
*メリット
日本に於ける防水工事では、100年以上もの歴史があり、沢山のノウハウが積み重ねられてきたため、信頼性の高い工法です。
*デメリット
アスファルトは、大きな窯で熱して溶かします。
その熱は220〜270度にも及び、独特の臭いや煙の発生、火災のリスクがあるため、周辺環境への配慮が必要となり、最近では熱工法を採用する工事は、減ってきています。
また、大きな窯の設置場所を確保する必要もあります。
次回は、FRP防水を解説致します。
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