
「窯業系サイディング」について
2025/10/9
こんにちは。今週のブログ担当の丹治です。
今回は、建物のサイディングのシェア率NO.1である「窯業系サイディング」についてお話しさせて頂きます。
☆窯業系サイディングとは?
セメントを主原料とした外壁材です。木材繊維とセメントなどを板状に薄く加工しており、製造工程に於いて窯の中で高熱処理されることから「窯業系」と名付けられています。
日本で使われる外壁材の約8割を窯業系サイディングが占めていますが、その理由は、コスパが良いことにあります。
他の外壁材と比較しても、初期費用が安価に抑える事ができ、またタイル柄や木目調、レンガ調等、様々なデザインを選択できることも人気の理由です。
価格面やデザイン面以外にも、耐火性や耐震性にもある程度の性能を有しているため、総合力の高い外壁材と言えるでしょう。
☆窯業系サイディングにするメリット
*大量生産できるので初期費用が安くできる
大量生産することにより、コストを下げられるのと、更に複雑な施工過程がないので、職人の様に属人的なパフォーマンスでなく、一定のオペレーションで施工を行うことができ、人件費といったその他のコストも抑えられるため、結果として初期費用を安く抑える事が可能になります。
*耐火性が優れている
窯業系サイディングは、「防火外壁材」とも呼ばれる程、耐火性に優れた性能を有している事もメリットの一つです。
どの程度、火に対する耐火性があるかを示す「耐火等級」に於いて、3〜4級を獲得した窯業系サイディングが多く存在します。
この耐火等級3級〜4級というのは、火による熱を遮ることができる時間の長さが約40分〜60分であることを示しており、耐火性に優れていることが実証実験によって認められています。
*デザインやカラーのラインナップが豊富
外壁材の中でも特に多くのデザインや多種多様なカラーを選べます。
こういったデザインの自由度が高いといった事もメリットの一つです。
豊富なデザインから自分の好みに合わせて選択できます。
☆窯業系サイディングのデメリット
*定期的にメンテナンスが必要
耐水性能が基材自体にはないため、他の外壁材よりも点検はこまめに行う必要があります。
*蓄熱性がある
熱を蓄える性質、蓄熱性があり、夏などは不要な熱を逃さずに溜めてしまうことがあります。
ただ、このデメリットはサイディング施工時に「通気金具留め工法」や「胴縁を用いる方法」などである程度解決ができます。
この様な工法で施工すれば、通気層があることで熱が遮断されるので、生活空間が外気温に影響されることはありません。
*耐水性能はないので水を含みやすい
窯業系サイディング自体には耐水性能はなく、表面の塗装で耐水性能をまかなっています。
しかし主たる原材料であるセメントは水を含みやすい材質であるため、塗膜が剥がれると防水ができなくなり、劣化してしまいます。
また、ボードとボードの接着面のシーリング材も経年劣化によって切れることで、水を含むことがあります。
そのため、窯業系サイディングは定期的な塗装やシーリング材のメンテナンスが必須となります。
☆まとめ
昨今の住宅の外壁の大半を占める窯業系サイディングには、色々な特徴があります。
このメリット・デメリットを理解した上での正しいメンテナンスをして下さい。
ご自身で上手く判断できない場合には、当社へご相談下さいませ。
お家が長持ちする、的確なアドバイスをさせて頂きます。
それでは、また来週お会いしましょう♪
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