建築図面について
2025/11/5
こんにちは、本日ブログを担当させて頂きます髙根澤です。
本日は、前回に引き続き建築図面について説明していきます。
①仕様書
仕様書には、各部位に使用されている材料の種類・品名・材質・部品・性能・施工方法などが記載されています。
②平面図
平面図は、設計図書の中でも最も基本となる図面です。多くの情報が書き込まれており、施工現場で最も重視されます。平面図には主要部の寸法が記載されていて、外壁の出入り、間取り、部屋の用途、面積、床高、壁の構造、開口部の開き勝手、主要な設備や作り付け家具などが表示されています。平面図の縮尺は100分の1または
50分の1で、細部まで詳しく描かれるのが一般的です。立面図ではわかりにくい、外壁面の出入りの情報が記載され、外壁リフォームや塗装工事の際には重要な情報となります。
③立面図
立面図は、建物の東西南北の4方向から見た状態を、それぞれ表したものです。
建物の外観、高さや幅、屋根の勾配、軒の出、基礎の換気口、地盤面との関係、外部に一部または全部が出ている設備などの情報が記載されています。北側斜線や道路
斜線、あるいは高度地区制限などのチェックも立面図で行います。方位によっては軒天の勾配や垂れ壁の裏側、出入りが見えないこともあるので、平面図や短計図とあわせて確認します。縮尺は一般的には100分の1ですが、50分の1とすること
もあります。
④館計図
短計図は、建物を垂直方向に切断したイメージで、基礎から軒先、屋根までを含む主要な部分を表し、納まりや寸法などを細かく記入した詳細な断面図です。床や軀体の高さ情報をできるだけ多く含んだ位置で、なおかつ開口部を通過する場所を選んで、断面を表します。こうすることで、各階の主要な横架材の高さを示すことができます。外壁や屋根、バルコニーの仕上材、仕様も明記されています。外壁の外壁通気構法や断熱工法が記載されており、通気の入口・出口などの流れも確認することができます。細かい情報が多く含まれるため、縮尺は20分の1から50分の1で大
きく描かれます。
より詳しくいうと、短計図には基礎の仕様、基礎の配筋(鉄筋の直径・配置)、床下の状況、各階の床の構造、窓の仕様、壁の構造、断熱材と断熱工法、屋根の構造と勾配、小屋裏の構造なども記載されます。
〈道路斜線〉
道路やその両側の建物の日照・採光・通風を確保するための制限です。敷地が接する道路の反対側の境界線から、住居系の用途地域では1mにつき1.25m、商業系および工業系の用途地域では1mにつき1.5m上がる勾配の内側に、建物の高さを収めなければなりません。なお、建物を前面道路からセットバックさせ、敷地の道路側に空地を設けた場合は、その後退した距離だけ、前面道路の反対側の境界線が向かい側に移動したものとして適用することができます。セットバックとは、道路に面した敷地に建物を建てるとき、道路から少し後退させて建物を建てることをいいます。
〈高度地区〉
用途地域内で、市街地の環境を維持したり土地利用の増進を図ったりするため、建築物の高さの最高限度や最低限度を定めた地区のことです。
⑤伏図
各階ごとの構造を平面で示した図面を伏図といい、基礎伏図、1階床伏図(土台伏図)、2階床伏図、小屋伏図、屋根伏図があります。工事後に隠れてしまう建物の構造を確認することができます。構造材、耐力壁や筋かいなどの情報が記載されており、耐震改修工事や増改築工事の際にも貴重な図面です。
屋根伏図は、運物を真上から見下ろした状態の屋根の形や仕上げなどを、屋根面の平面図のように表しています。棟や軒の位置、勾配がわかります。これらは診断安時に役立つ貴重な情報です。
次回は設計図書の活用について説明していきます。
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