窯業サイディング外壁に「通気層」が重要な理由とは?
2025/12/21
〜外壁塗装前に必ず知っておきたい基礎知識〜
窯業サイディングとは?
窯業(ようぎょう)サイディングとは、
セメント質+繊維質を主原料とした外壁材で、日本の戸建住宅の約7割に使われています。
特徴
- デザインが豊富
- 価格と性能のバランスが良い
- ただし 水に弱い
👉 ここが最大の注意点です。
通気層ってなに?
通気層とは、
外壁材と建物内部の間にある空気の通り道のこと。
役割を超シンプルに言うと
👉 湿気を逃がすための空間
- 室内から出る湿気
- 雨水が侵入した際の水分
- 結露による水分
これらを外へ排出してくれます。
なぜ窯業サイディングに通気層が重要なのか?
理由①:水を吸う外壁材だから
窯業サイディングは見た目以上に
水を吸収しやすい素材です。
通気層がない、または機能していないと…
- 内部に湿気がこもる
- サイディングが反る・割れる
- 塗膜が早期に剥がれる
👉 塗装しても長持ちしない原因になります。
理由②:結露による内部腐食を防ぐ
通気層がないと、壁の内側で結露が発生し、
- 下地の木材が腐る
- カビ・シロアリの原因になる
外からは見えないため、
気づいたときには大規模修繕になることも。
通気層がある家・ない家の違い
| 項目 | 通気層あり | 通気層なし |
|---|---|---|
| 湿気 | 外へ排出 | 内部に滞留 |
| 外壁寿命 | 長い | 短い |
| 塗装の持ち | 良い | 悪い |
| 内部劣化 | 起きにくい | 起きやすい |
外壁塗装と通気層の関係
「通気層がある=塗装不要」
ではありません。
むしろ重要なのは
- 通気層を潰さない塗装
- 透湿性を考えた塗料選び
通気層があっても、
塗料で“フタ”をしてしまえば意味がありません。
塗装時に注意すべきポイント
① 透湿性のある塗料を選ぶ
- 湿気を外へ逃がせる塗料
- 窯業サイディングと相性が良い
👉 高耐久塗料ほど要確認
② 目地(コーキング)の施工精度
- 通気層の入口・出口を塞がない
- 適切な打ち替え・打ち増し
ここを間違えると
通気層が機能しなくなります。
③ 施工前の点検が超重要
- そもそも通気層があるか
- 途中で塞がれていないか
👉 ドローン点検や目視確認が必須
まとめ|窯業サイディングは「塗る前」が9割
- 窯業サイディングは水に弱い
- 通気層は家を長持ちさせる生命線
- 塗装は「色を塗る作業」ではない
- 構造を理解した業者選びが最重要
外壁塗装で失敗しないためには、
通気層を理解しているかどうかが
業者選びの大きな判断基準になります。
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