凍害(とうがい)とは
2026/06/22
凍害(とうがい)とは、水が凍る際の体積膨張(約9%)によって、物質の内部や表面が破壊される現象です。
主に寒冷地や冬場において、住宅建材(コンクリートや外壁など)、水道管、農作物などで発生し、ひび割れや破損、枯死などの被害を引き起こします。
1. 建築・建材における凍害
外壁材やコンクリートに染み込んだ水分が、冬場に凍結と融解を繰り返すことで劣化が進行します。
原因
建材内部の水分が氷に変わる際に体積が増加し、その圧力によって建材が内側から押し広げられるためです。
主な症状
- ひび割れ
- 壁や基礎に亀裂が入る
- スケーリング
- コンクリート表面がボロボロと剥がれ落ちる
- ポップアウト
- 水分を含んだ骨材や石が凍結膨張し、表面をクレーター状に弾き飛ばす
2. 農業・林業における凍害
農作物や樹木が冬期の厳しい寒さや霜によって受ける被害を指します。
原因
植物の細胞内に含まれる水分が凍結し、細胞膜が破壊されることで枯死や成長不良が発生します。
影響
- 冬の厳しい寒さによって樹木そのものが枯れる
- 春先の「遅霜(おそじも)」によって花芽や新芽が被害を受ける
- 生育不良や収穫量の減少につながる
3. 水道管の凍結破損
寒冷地や急激な冷え込みの際に、水道管内の水が凍結し、パイプが破裂する現象です。
原因
水が凍ると体積が増加するため、水道管の内部圧力が高まり、管が破損します。
発生しやすい場所
- 屋外に露出した水道管
- 北側の日陰部分
- 保温対策が不十分な配管
凍害の対策と予防策
建築物の場合
- 適切な空気量を含む耐凍害性コンクリートを使用する
- 外壁やコンクリートの防水性能を維持する
- 定期的に塗装やシーリングのメンテナンスを行う
- ひび割れを早期に補修し、水分の浸入を防ぐ
農作物・樹木の場合
- 防霜ファンを活用する
- 不織布や被覆資材で保護する
- 適切な土壌管理によって耐凍性を高める
- 遅霜対策を実施する
水道管の場合
- 保温材や凍結防止ヒーターを設置する
- 厳寒期は少量の水を流し続ける
- 長期間不在時は水抜きを行う
まとめ
凍害とは、水が凍る際の体積膨張によって建材や水道管、農作物などに被害が生じる現象です。特に寒冷地では、凍結と融解の繰り返しによる劣化が大きな問題となります。被害を防ぐためには、防水対策や断熱対策、定期的なメンテナンスを行い、水分の浸入や凍結を防ぐことが重要です。
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